2006年09月13日

ワナ そしてナゾ

家から車で10分くらい行ったところに地味なケーキ屋があります。
もうかれこれ15年以上そこにあるのに、一度も食べた事ありませんでした。
最近そのことに気づいてから、気になってしかたがありませんでした。

外観はどう見てもしょぼくて小さくてキレイではなくて、なぜ長年つぶれないのか不思議です。
お店の名前は言えませんが、ドイツの有名な古都の名前です。
ドイツの有名な古都の名前で、15年以上もつぶれない小さいケーキ屋。
ミステリアス丸秘 もしかしたら凄く美味しいのかもしれない。

今日、思い切って行ってみました

まず、店内に入った瞬間思いました。

    やってもーた!!困った
         完全にワナだった!!!

ケーキのショーケースに並んでいるのは、品名そのままショコラ、シュークリーム、パイロール、モンブラン、チーズケーキ他3種類くらい。

何、この季節感もオリジナリティもないラインナップ
紫芋とかマンゴーとかブルーベリーとかは!??

帰ろう
しかしそこに店主さんが奥から出てきてしまいました。
年齢50台くらいの、息子の家庭内暴力に悩んでそうな冴えないおじさん。

「いらっしゃいませ。。。。なんにしますか。。。」
いえ、ごめんなさい、間違えて入ってしまっただけなんです。(←言いたいけど言えなかった)
しょうがないので280円のモンブランとパイロールを買いました。
なぜだ。ケーキを買ってなぜこんなに気分が沈むのだ。

お店を出るときに店主さんが、
「土日はシュークリーム安いの御存知ですか?」
「あ、いえ。。知りません。」
知りませんし、心底どーでもいーです。わたしは早く帰りたいんです。

「あ、チラシあるんでもってってください」
「えっと・・・家遠いので。。すごく遠いんです。。」←咄嗟にへんな言いわけ。ささやかな反抗だ。

「そうなんですか。どのへんですか?近く来たらまたよってくださいね」
「はい。。。そうですね。。。でもほんと遠いので。。。ほんと遠いんですよ。あはは。。。」落ち込み
そう言って100%作り笑いでお店を出ました。

夕食後に母とそれを食べました。
いたって普通のケーキだったのは言うまでもありません。

da4418d0.jpg


そしてそこには
  なぜ、あの店はつぶれないのだろう
 というだけが残りました。



at 23:31コメント(0) 

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